→ 前回までの工程
柔らかく蒸した茶葉を温められた台や機械の上で揉みます。
この工程を経て、葉っぱから『お茶』になっていくのです。
揉むことで水分を取り除きながら茶葉の乾燥を行い、茶葉の成分がお湯に溶け出しやすくなります。
(手揉みの場合でも、炭などで温められた台に体重を乗せて円を描く様に揉むなど、基本的に行われる内容は一緒です。)
ローラーで力を加え、水分の均一をはかりながら揉みます。(揉捻機)
揉みの最後の工程、茶葉の仕上がり形状や香りをチェックしながら、形を細く縒れた形に整えながら乾燥させます。(精揉機)
ここまでの工程を経て、水分が7~8%ぐらいになります。この時点での茶葉を「荒茶(あらちゃ)」といいます。
生の葉っぱのみずみずしい香りが残っています。
この後、荒茶は精製茶にする為に、さらに形を整える為に4工程を経て、火入れ乾燥(焙煎)、
ブレンドと美味しくする為の大事な工程がたくさんあります。
草取りや霜対策、虫や動物に荒らされないような工夫など、1年間お茶を大切に育て、
そして皆さんのお手元に美味しいお茶が届きます。
2022.06.14